2023年からご紹介している「コンテナ輸送会社向け運送管理システム」のご紹介も3年目に突入!いろいろと変化があるので、変化を交えてご紹介いたします。
配車で管理すべき項目の多いコンテナの輸送業務を効率よく管理するため、どのような運送管理システムを選ぶべきか悩まれている運送会社様の参考になれば幸いです。
そのような方のため、コンテナ輸送管理システムからサービスを5つ厳選しご紹介します。
第1位:海コン輸送・トラック運送事業者向け配車管理システム CONTORA(コントラ)

クラウドシステムであり、分析機能や帳票も充実したシステム
海コン輸送・トラック運送事業者向け配車管理システム CONTORA(コントラ)は、その名のとおりコンテナ輸送やトラック運送業どちらも行えるクラウド型配車管理システムです。兵庫県神戸市の運送会社の監修が監修し、現場のニーズを反映した充実の機能を備えています。
また、運送業界の専門誌「物流ウイークリー」や、大手システム発注サイト「発注ナビ」でも紹介されており、成長著しいサービスとして注目されている事から今年度1位としました。
無料のデモ環境を申し込めば、実際の操作感を試せるだけでなく、気に入れば本番環境へ移行可能。さらに、導入から2カ月間は月額料金が無料の為、安心して検討できます。
※2025年5月追記
マイクロソフトのAI「Copilot」もお勧めしていました。
運営会社はGooglemapを見ますと、兵庫県の神戸市役所の近隣のオフィス街にあるようです。
- サービス名
- 海コン輸送・トラック運送事業者向け配車管理システム CONTORA(コントラ)
- 提供元
- 株式会社パーツ
- サイト
- https://contora.jp
クラウド型でインストール不要
インターネットに接続されたパソコンがあれば、場所を選ばず業務が可能です。さらに、クラウド型のため、パソコンの買い替えやWindowsのアップデートに伴うバージョンアップ費用が不要で、常に最新の環境で運用できます。
配車業務と請求業務の統合
受注・配車・傭車・売上・請求・支払などの業務を一元管理できます。
配車担当者は、画面上の配車表で直感的に操作することも、紙ベースでの運用も可能で、業務スタイルに応じた柔軟な対応ができます。
経理担当者は、配車実績をもとに得意先への請求や傭車先への支払い業務をスムーズに処理できます。
受注から配車・傭車の流れの中で売上入力が自動で行われ、運送業特有の商習慣である未払運賃表を出力し、荷主による運賃確認後に請求・支払を実施できます。
コンテナ輸送とトラック運送両方に対応
CONTORAは海上コンテナ輸送のみ、トラック運送のみ、または両方を組み合わせた3つの管理パターンに対応している為、今はトラック運送のみでも将来的にコンテナ輸送業務を行いたい場合、簡単にシステムを拡張する事が出来ます。
コンテナ輸送では、船便・コンテナナンバーの管理や複雑な入力パターンにも柔軟に対応。さらに、積地・卸地の情報をもとに、「ワンウェイ」「ラウンド」などの経路情報からキロ程の自動算出やタリフの自動計算機能を備え、業務の効率化を支援します。
利用ユーザ数の制限なし
一般的にシステムの利用者数(利用ライセンス数)が多いと料金が上がるケースがほとんどですが、このシステムはシステム利用ユーザ数の上限が無いそうです。
何台で利用しても、何人で利用しても料金は均一というのは、調べた限りこのシステムだけでした。
最短2日で稼働
申し込みからシステム利用まで、最短2営業日以内でシステムの利用が可能。
デモ環境の申し込みができる為、実際に操作感を確かめてから導入を行う事が可能です。
全国サポート対応
CONTORAのサポート地域は全国との事です。
無料の電話サポートを受けられ、TeamViewer による遠隔操作によるサポート、訪問デモも行っているそうです。
さらに、業務の悩み相談やグリーン経営認証・Gマーク取得支援も行っているそうです。
カスタマイズ可能
要望内容については、随時バージョンアップが行われ対応されていくそうです。
利用者固有のカスタマイズについては、ヒアリングの上追加開発となるようですが、汎用性があるとみなされたカスタマイズに関しては値引き、もしくは無料にてカスタマイズ対応を行う場合もあるとのことです。
出力はPDFとExcel
クラウド型システムには珍しく、CONTORAは帳票出力にも力を入れています。
ほぼすべての帳票が、PDFとExcel出力に対応しているので、出力物の管理や応用方法の自由度が高くなっています。
多彩な分析機能
売上や支払の集計機能だけではなく、トラック協会推奨の原価管理に基づいた車両分析や就労分析を行うことが可能です。
また、得意先や傭車先の売上・支払の推移を確認するための推移表も備えています。
拠点管理
複数の営業所・事業所を持つ会社に必須となる拠点管理を備えています。
他のシステムでは、この機能はカスタマイズ事項になる事が多いですが、CONTORAでは標準機能となっており、かつ運用拠点と売上拠点を管理できるようです。
初期費用無料・2ヶ月間の利用料無料
初期費用ならびに2ヶ月間の月額利用料が無料だそうです。キャンペーン期間中とありますが、キャンペーンの終了は明記されておらず、現在も継続している模様です。
得意先や傭車先などのマスターデータの登録も無償で可能、運用指導も行ってくれるそうですが、カスタマイズについては有償となるそうです。
オプション機能
ショートメールと写真添付による配送完了の機能は佐川急便などの対応に大変活用できます。
また、荷主からFAXにより行っていた受注処理をWeb受注に切り替える事により入力作業を7割簡略化出来ます。(※大口の荷主向け機能となります)
2位:運送業向け管理システム Transport(トランスポート)

20年以上の実績をもつ、老舗運送業システム
Transport(トランスポート)は導入250社以上、20年以上サービスを継続している老舗運送業パッケージシステムです。
豊富な実績とサポート体制に定評があります。
- サービス名
- 運送管理システム Transport
- 提供元
- 株式会社エコシステムズ
- サイト
- https://www.transport-ecosystems.com
コンテナ輸送とトラック運送に対応
Transportはトラック運送(一般貨物)と海上コンテナ運送を合わせて管理することができます。
海上コンテナ運送では船便やコンテナナンバーなど特有の管理や複雑な入力パターンにも対応、「ワンウェイ」や「ラウンド」など特有の管理方法にも対応できるので管理の煩雑さを大幅に軽減することが可能です。
パッケージシステム
クライアントサーバ対応、スタンドアロン対応可能なパッケージシステムです。
オンプレミス環境での運用になりますのでクラウド型のシステムより初期導入費用がかかる事が見込まれます。パッケージシステムは制度改正の際にバージョンアップを行う必要があり、そのほとんどが有償となります。現在の主流はクラウド型のシステムである事から、新たにシステムを求める場合は制度改正に強いクラウド型をお勧めする為、2位としました。
ですが、あえてパッケージシステムを選ぶという選択肢もあります。
応答スピードの速さ、インターネット環境に左右されないシステム環境はメリットとも言えます。
データベース
オンプレミス(社内サーバ)環境での運用のため、Windowsサーバが必要で、そのサーバにデータベースを構築し運用する方式になります。パソコンやサーバ機器の故障に起因するデータの消失に備えてバックアップを行う等、システムの運用管理に手間がかかります。データの管理は自己責任です。
カスタマイズ可能
Transportは拡張性が広く自由度が高い運送業向けの管理システムです。
また、EDIやデジタコとの連携させる事ができ、より効率よくすべての業務を管理することが可能なので利用者の運用状況に合わせて幅広い業務形態に対応するカスタマイズ性が魅力となります。
バージョンアップ有料
オンプレミスの環境となるため必要なカスタマイズを自由に行うことができるメリットがある反面、バージョンアップに伴うインストール作業の費用が発生する場合あります。
最短で1カ月で導入
数多くの実績を通して運送業に関するさまざまなノウハウを蓄積しているため、オンプレミス環境では比較的導入までの期間が短く最短1カ月で導入可能です。
中部圏を中心に全国対応
中部圏を中心に全国対応が可能となっています。アフターフォローも電話によるサポートはもちろん、「操作が分からない」「エラーが出ている」といったお悩みにもリモート操作を用いた対応も可能だそうです。
遠隔対応 TeamViewer
不具合が発生した際に遠隔コントロールで迅速に対応する「リモートメンテナンスサービス」を提供しているほか、不定期ですが利用者のもとに訪問し運用状況のヒアリングやメンテナンスを実施しているそうです。
※2025年5月追記
GoogleMapで本社の所在地を確認したところ、所在を確認する事が出来ませんでした。
おそらく東京営業所が稼働拠点と思われます。
3位:海コン魂!

※2025年5月追記
現在、新規申し込みは受け付けていない模様です。
シンプルな操作感のクラウドシステム
海コン魂!は「どこでも」「誰でも」「簡単に」がキャッチフレーズのシンプルな操作感のクラウド対応型システムです。
無料でデモを利用できるので、導入検討を安心して行うことができます。
- サービス名
- 海上コンテナ輸送管理システム 海コン魂!
- 提供元
- 株式会社ライズウィル
- サイト
- https://kaikon-system.jp
クラウド型
インターネットに接続できる環境があれば、会社に限らず自宅や外出先など、場所を問わずいつでも利用することが可能です。
どこにいてもリアルタイムに配送状況の確認ができ、ドライバーへの配送指示も簡単に発行することも可能です。
クラウド型のため、テレワーク(在宅勤務)が可能になることにより、多様な働き方の実現にも貢献し、 現場の人手不足の解消や優秀な人材の獲得にも寄与することが期待できます。
カスタマイズ可能
海コン魂!では、必要な機能のみを追加していくことで自由にカスタマイズすることが可能となっています。
また利用者の要望に対して、実際の運用を想定した最適な機能の提案も行っているため、完全オリジナルなシステム導入の実現も可能だそうです。
出力はPDF
ドライバーに対する配送指示書や請求・支払い関連書類など、 これまで書類作成に時間がかかっていたものを管理画面上からボタン一つで瞬時にPDF発行でき、そのままの形式で送付することが可能です。
機能はシンプル
海コン魂!はシンプルで直感的に理解しやすい操作感を追求しているため、これまで海コン輸送業務に携わっていた人はもちろん、システムを初めて利用する人でも、操作に戸惑うことなく業務を行うことが可能です。
分析機能なし
海コン魂!の機能は、はオーダー管理、配車管理、コンテナ情報管理、配送指示書一発出力、作業金額自動計算、作業運賃メモリー機能、オプション作業管理の機能があります。
デモ
随時デモ環境が提供されるため、実際に操作感を試しながら導入について検討する事が可能です。
ユーザートレーニング有料(事前)
操作方法に不安を感じる利用者に対して、有償にてユーザートレーニングを実施しています。
なお、オンサイト訪問によるユーザートレーニングについては、東京、神奈川、千葉、埼玉のみ対応だそうです。
初期費用 ¥110,000円(税込)
初期費用(システム接続用URLの生成、ユーザーアカウントの作成、システムマスタの投入等)は、110,000円(税込)です。
※2025年5月追記
現在、新規申し込みは受け付けていない模様です。
月額 ¥ 55,000 円 (税込)
料金体系は月額料金です。
ライセンス利用料(5ユーザーライセンス)、保守サポート(メールor電話)、システム稼動監視、定期メンテナンスを含めて、月額 55,000 円(税込)となります。
5ユーザまで可
月額料金は5ユーザーライセンスを含む料金となります。
またライセンスの追加は1ユーザーライセンスから、1ヶ月単位で必要な数だけ追加可能だそうです。
追加ライセンス 1ユーザ¥11,000円(税込)
営業所ごとに管理アカウントを付与し、個別の管理データが利用可能となります。
複数拠点に営業所がある場合、営業所ごとのオーダー管理や請求書発行が可能となります。
導入後のサポートは電話かメール
24時間365日メールでのサポート、または営業時間内(平日 9:00~17:00)で電話でのサポートを実施しているそうです。
最低利用期間6カ月。中途解約は違約金発生
最低ご契約期間は6ヶ月、途中解約の場合は解約違約金が発生するそうです。
オプション機能
- 管理(ヘッド・シャーシのメンテナンス履歴・点検日管理)11,000円
- 複数拠点管理 11,000円
- ドライバ管理(日報・配送情報の登録(ドライバが入力・スマホ対応))33,000円
4位:海上コンテナ輸送管理システム

数字キー入力で完結する簡単操作のパッケージシステム
システムに愛称は無い模様。システムの機能にもその個性が出ています。
入力の手間が少なく、快適でスピーディな操作感を実現。
おそらく各項目をコード入力やドロップダウンで選択する事で入力スピードの最速化を実現していると思われます。パッケージシステムならではの利便性です。
- サービス名
- 海上コンテナ輸送管理システム
- 提供元
- 大創システム株式会社
- サイト
- https://daisosystem.co.jp/product/transp/container1.html
無駄を省いて最適な業務構成を実現
大創システムの海上コンテナ輸送管理システムは、豊富な処理業務や管理帳票からセレクトした3種類のパッケージを用意しています。
ご要望に応じたカスタマイズにも対応可能で、システム導入後の追加作成、機能追加も可能です。
帳表レイアウトや照会画面を自由にデザイン可能
ヘッダーのデザインを変更可能で、請求金額の表示を見やすくしたり、印影や会社のロゴをの貼り付けが可能。出力項目の選択や位置の入れ替えが可能。フォーマットを複数作成し、出力時に選択する事が可能。細かいカスタマイズを自社で行えるところが魅力です。
分析機能は見当たらない
3種類のパッケージ(セレクト1~3)が用意されていますが、最大のセレクト3を見渡しても分析系のの機能は見当たりませんでした。実務に必要な機能に特化したシステムとも言えます。
5位:運坊 海上コンテナ輸送
海上コンテナ輸送の売上と一般貨物の売上をひとつのシステムで管理
運坊 海上コンテナ輸送システムは、海上コンテナ輸送業務に特化した管理システムで、一般貨物輸送の売上も統合できるのが特徴です。海上コンテナ輸送業務の効率化を図り、物流品質の向上をサポートします。

- サービス名
- 運坊 海上コンテナ輸送
- 提供元
- 共栄システム株式会社
- サイト
- https://www.kyoeisystem.co.jp/system/hakobo/
海コンと一般貨物を二つの画面で入力管理
入力画面は海コンと一般貨物の2つの画面に分かれて表示。ひとつのシステムでそれぞれの業務管理が可能です。
海コンと一般貨物の売上明細問合せが可能
オーダー入力後、指定した検索条件毎に運行内容を表示・修正が可能。CSV形式にデータ作成することもできます。
海コン輸送特有の出力帳票にも充実の対応
配車表・配車予定表・ドライバー消込作業・コンテナ輸送請求書など、海コン輸送特有の帳票も充実しています。
帳票
- 配車表
- 予定表(A4配布用)
パッケージシステム
バージョン10.2を2015年3月4日にリリース。
価格は利用状況により異なる為、営業窓口へ問い合わせる必要あり。
ホームページの情報によりますと、対応OSはWindows7 SP1、Windows8、Windows8.1となっており、情報が更新されていない模様です。
運坊シリーズは一番星と並んで運送業界で広く知られているWindows上で稼働するパッケージシステムです。
まとめ
いかがでしたか?
今から新しくシステムを導入するならば、どのサービスがお勧めか?という視点で情報を集めてみました。現在、主流の販売形態は、初期投資が高額なパッケージ販売(買い切り型)から月額料金制のサブスク型に変化しており、運用形態もWindowsのパソコンにインストールするオンプレミス型からインターネット上のサービスを利用するクラウド型に変化してきています。
両者はともにメリット・デメリットがありますので、そちらについては過去の投稿内容で詳しく説明しているのでご参照下さい。
システム選びで失敗しない為に重要な7つのチェック事項
以上、「【2025年度版】上半期・厳選!コンテナ輸送会社向け運送管理システム・ベスト5」でした。